私の本音
-My real intention-
昨今のヨガについて想うこと
最近では、街中を見渡すとヨガスタジオやヨガの看板がずいぶんと目に付くようになりました。数年前のヨガブームを受け、今となっては定着してきた感じがありますね。その分ヨガの教室も、ヨガのインストラクターも増え、講師を目指す方も多くいらっしゃいます。流行ってしまうと廃ってしまうのも早いのですが、ヨガについては廃ることなく馴染んで来ているので、とても嬉しく思っています。おそらく、昨今の健康志向と心ケアへの注目が、日本人にフィットしたんだと思います。数千年の歴史を持つヨガが形を変えて現代人が実践し、多くの人の心と身体を救っていると思うと、歴史が示す”本物”の大切さを感じます。
さて、この本物とされるヨガですが、私たちインストラクターはどのように実践していくべきなのでしょうか?現代の価値観のフィルターを通した上で、どのように解釈し、どのように伝えていくべきか。
ヨガの知名度が上がって浸透しつつある今だからこそ、そこと向き合いたいと思います。
ヨガ実践者としての道を示す上でも重要と考え、「私の本音」として、今までの経験と、こらからの想いをお話したいと思います。
私の強みって?
たくさんのヨガインストラクターがいる中、私は少しだけ早く資格を取りレッスンを作って来ました。なので最近資格を取った方からよく聞かれること。
「自分の強みってどうやって作るんですか?」
私自身、何が他人より優れているのかわからないので、いつも答えに困ります。私はヨガを始めた時、人よりも硬かったし、人見知りだったし、人前で話すのが苦手でしたから。劣等感からのスタートの中、私ができることは「経験を積むこと」でした。とにかく誰よりもレッスンをこなしました。教室に来る人をとにかく観察しました。失敗もたくさんしたし、生徒さんに鼻で笑われる経験だってありました。それでも誰よりもレッスンを続けることは辞めませんでした。だから私が胸を張って言えることは「経験が強みとなる」です。いろんな人がいろんな想いをして教室に来ます。私にできることはそれを感じ取って、その解消の助けとなるレッスンをすること。まだ全てを理解できる訳ではありませんが、そこは誰にも負けないと思っています。
私がコラボをする理由
私のもう一つの強みは、様々なジャンルとコラボすることです。これはある意味「自分だけの強み」が無かったから生まれた策です。人によっては「いろんなものに手を出して、ヨガとしてどうなの?」と言われるかもしれません。例えば、音楽、食、キャンドル、海の家、ツリーハウス、美容、サーフィン、神社などなど、ヨガと関係のないことでもです。そう言われてもしょうがないとも思いますが、でもこれによって得たことは多くあります。コラボする方の知識や教え方、そしてスペシャリストとしての在り方。全てが私の血肉になりました。ジャンルは違えど、真剣な眼差しは人に伝わります。そこをいつも学び、今も刺激を貰っています。
そしてコラボするもうひとつの理由は、私の生徒さんにもっといろんなものを見て感じて欲しいからです。
「ヨガから他に興味が移ってしまったら困る」という人がいるかもしれませんが、それは間違えです。
様々な娯楽が溢れる世の中、ヨガだけをやり続ける人はあまりいないと思います。現代人は器用に様々な興味を使い分けます。それで良いと思いますし、私だっていろんなことに興味があります。ただ大事なのは発信源がどこで、そして誰と共有するかだと思います。
「人生を豊かにしてくれるもの」
そういう捉え方をして、様々なコラボをし、「豊かな人生」のお手伝いができたら、私の人生も豊かになると考えています。
ヨガインストラクターの在り方
私よりもずっと前からヨガ実践者として活躍している諸先輩方からすると、まだ私は序ノ口。なので講師としてなんて語れないのですが、今のヨガとこれからのヨガを考えた上で、少しだけ。
様々なヨガの資格がある中で、どれを取得したら良いか迷っている方も多いでしょう。
でも資格は、あくまで資格です。取得だけでは、何の価値もありません。取得したけど眠らせている方が多くいるのも事実です。
要するに、卒業後がスタートなのです。
私の周りにはヨガが大好きな人がたくさんいます。難しいポーズを私よりも上手にする方もいるくらいです。講師として技術を磨くことは当然のことです。でもそれは当たり前のことで、講師として本質ではありません。
ヨガは様々な人の手助けになります。心が疲れた方、身体の調子が悪い方、ご年配の方、仕事に疲れた方、子育てに疲れた方、問題を抱えた子供にだってヨガは優しく寄り添えるものになります。
そんな皆さんとヨガを通してお付き合いしていく。
それこそがヨガを伝えるものとしての務めなのです。
ヨガインストラクターでも、ヨガ講師でも、ましてや師匠なんて大それた存在じゃなく。
1対1の人間として、そっと想いを汲み取り、寄り添い、明日へ歩んでいく、そんな存在になるべきだと思っています。
これからの私のヨガ
「ヨガで全てが解決する!」なんてことを、言うつもりはありません。たくさんの選択肢が溢れる世の中で、偶然にも「私のヨガ」と出会っていただけたら、私は全力でサポートします。そう思って毎日のレッスンに挑み、毎回学びます。
そして学んだ分、お返しします。
そんなヨガを通じたライフサイクルが作れたら…
それが「私の本音」です。